3 LET(Life Energy Test=ライフ・エネルギー・テスト)

 いのちは常に声を発しています。信号を送っているのです。その声のエネルギーに従って、私たちのいのちは生命活動を続けているのです。その声を誰でもいつでも聴くことができる方法のひとつがLET(Life Energy Test)です。

 LETによっていのちの声を聴けるというのは、本来こころとからだは一体である(心身一如)という真理があるからです。

 LETの方法はいろいろありますが、もっともわかりやすいのが親指ともう一本の指(普通は人指し指か中指)で輪を作り、引っ張ってもらったときの抵抗力の変化を見る方法です。大村医学博士が開発した「Oリングテスト」というもので、本も沢山出ています。

 簡単な実験をしてみましょう。用意するものは、白砂糖(袋入り)、自然塩、海草、野菜などの食べ物や調味料。一人が験者、もう一人が被験者となり、二人で行います。一通り調べたあと、験者と被験者を交代すると良いでしょう。指で輪を作り、その輪をもう一人の人に引っ張ってもらいます。輪を引っ張る人(験者)は肩の力を抜いて、自分の両手の親指と人キし指で輪を作り相手の輪を作った指の根元に置き、輪を開けようとします。輪を引っ張ってもらう人(被験者)はその時輪が開かないように抵抗します。

 このとき被験者が使う指は「プラス1の指」を探すのですが、最初はなかなか難しいかもしれません。まず、親指と人差し指で作った輪を験者に引っ張ってもらいます。開かなければ、験者はもう一本指を足し、3本で引っ張ってみます。これで開けばこの指が「プラス1の指」です。開かないときは、被験者の輪を作る指を親指と中指に変えてもらいます。

 同様に引っ張って2本で開かず、3本で開けばプラス1の指が中指になります。それでも開かないときは験者の輪をもっと弱い指、薬指と親指で作ります。

 その次は小指。

 プラス1の指を正確にみつけないと、テストがうまくいきません。

 プラス1の指が決まったら何度も練習して下さい。このとき験者は毎回同じ強さで引っ張ってあげないといけません。

 さて、次は被験者のからだに白砂糖を接触させます(反対の手に持たせれば良い)。そして同じように験者が輪を開けようとすると、どうでしょう、被験者の指からは力が抜けて、簡単に輪が開いてしまいます。これは砂糖が被験者からエネルギーを奪った現象なのです。つまりこの人のからだは(たとえどんなにケーキが大好きでも)砂糖を拒否していることになります。

 同様に、自然塩を調べると、今度は力が入って輪がぜんぜん開かなくなるかもしれません。この時の強さを調べるのに験者は指を足していき(最初は親指と人差し指の2本で引っ張り、明かなければ中指を足して3本で引っ張り、それでも開かなければ薬指を足すという具合)、その物質がその人のからだが欲しているものかどうかを見分けることができます。

 被験者の輪の抵抗力が弱まればその食べ物は欲していないことになり、強まれば欲しているということです。Oリングテストは力比べではなく、力の変化をみるものですから、験者・被験者が互いに快い強さで行うことが重要です。この他のLETには、親指と人差し指を擦ってその感触の変化を見る方法、ほっぺたを指で擦ってその肌の変化(すべすべしたりべたべたしたり変化する)を感じたり、自分の右手の輪を左手の輪で引っ張って開けてみたときの抵抗感の変化をみる方法など、様々な方法があります。

 野生生物はこんなテストをいちいちしなくても、本能でからだが欲する食べ物とそうでないものを瞬時に判断することができます。

 危険を察知する能力もあります。彼らこそ、実はLETの達人であるといえるでしょう。

 私たち人間も、本来このような特殊なテストをしなくても、何を食べ、どこに住み、何をして生きていけば良いのか知っているはずなのです。ただ、現代文明があまりに発達してしまったため、私たちの本来の能力、つまりいのちの声を聴き取る力は殆ど失われてしまっています。それを取返す方法のひとつにLETがあると、私は考えています。